先々週の金曜日、第6回 CreateJS勉強会に行ってきました。もともと一般の参加者として登録していたのですが、定員40名のところに参加希望者が80名以上と、もったいないオバケもびっくりな状況になっていたので、主催の野中さんと調整し、私もオフィスとして入居しているコワーキングスペースICTCOでの開催に協力することになりました。

LT

会の始めにLT3連発として、ICS鹿野さん蔵下さん川勝さんの発表がありました。それぞれ、CreateJSを触りはじめてちょっと経つと沸いてくる疑問や問題に応えるような内容になっており、とても有意義なものでした。

個人的に、mp3で完全にスムーズな音声ループをさせる方法(mp3はどうしてもループ時にギャップができてしまう)を知りたかったのですが、CreateJS側ではそれを回避する手段はなさそうでした。今のところ、BGMをループさせるタイミングで一度無音の状態にするなど、音声ファイル側での工夫が必要のようです。

メインセッション

野中さんからは、CreateJSとFlash Professional CC 2015、それぞれの新機能について。ICS 池田さんからは、HTML5におけるモーション制作のテクニックについての発表でした。

池田さんのセッションでは、Flash Professional CCのHTML5 Canvasドキュメントで作られたオリジナルアニメーション「Tiny Dream」が披露され、そのテンポの良さと美しさに驚きの声があがっていました。

実際、HTML5として出力できるタイムラインアニメーションツールの中で、Flash Professionalの使いやすさは最高峰といってよいと思いますので、今後も一定の需要が見込まれるでしょう。

問題は、クライアントやユーザーにとって、SWFファイルフォーマットとしてのFlash=テクノロジーとしてのFlashという誤った認識が広まっていることです。Flashテクノロジーのパブリッシュ(書き出し)対象には、過去に多く見られたフルFlashサイトで用いられたSWFだけではなく、Windows/Mac OS Xを対象としたデスクトップ用AIR、スマートフォンのiOS/Androidを対象としたモバイル用AIR、さらには今回のセッションでも紹介されたようにHTML5 CanvasやWebGLも含まれています。

HTML5コンテンツやスマートフォンアプリ制作のためにFlashを使う、という世界は、すでに実現されています。

SWFの利用が縮小していくことは間違いないと考えられますが、テクノロジーやソフトウェアとしてのFlashは、まだまだ使い道が残されていると言えます。

募金

CreateJSの作者であるGrant Skinnerに許可をもらってCreateJS Tシャツを作ったこともあり、せっかくなので日本のユーザーから寄付を募って何枚かGrantに送ってあげたい!と思い、野中さん、ICSさんのご協力の下、当日参加された方には募金にご協力いただきました。

おかげさまで、6,861円の寄付金が集まりました! ご協力いただいたみなさん、ありがとうございます。現在、Tシャツの製造中ですので、最終的な収支が出れば、またブログでご報告したいと思います。

なお、Tシャツは儲けが出ないように作ったファンアイテムですので、CreateJSファンの方はどしどしお買い求めください。

会場について

余談ですが、ICTCOはJR中野駅から徒歩5分のコワーキングスペースです。中には、60名程度が着席で参加できるイベントスペースがあり、プロジェクタ、マイク、Ustreamなどのライブ配信に対応したカメラ、スイッチャーなどの設備が充実しています。非営利の勉強会、かつ会員(今回の場合は私)が開催に協力できれば、無償で貸し出しが可能ですので、Web関係の勉強会主催者で気になる方は、@448jpまでお声掛けください。

写真:CreateJS勉強会