勉強会後の懇親会に行ってみたいけど躊躇している人の背中を押したい話
connpassやDoorkeeperを見ていると、毎日各地でいろんな勉強会が開催されていることがわかります。学びたい人が学べる環境があるということは、とてもいいことだと思います。
そんな中、1人で勉強会に参加するとき、懇親会への出席を躊躇することはないでしょうか? 私はあります。主な理由はこんな感じです。
- そもそもどう話し始めればいいか分からない
- はじめまして? ウェーイ乾杯? 名刺出す?と迷うやつ
- 知っている人同士で固まられて入るスキがない
- 進撃の巨人ばりの高い壁を感じるやつ
- どうにか話し始めたけどすぐに話題が尽きてシーンとしちゃう
- なんかごめんなやつ
こういう悩みは、あなたのコミュ障が原因ではありません。ほとんどの人が初対面同士の場で積極的にコミュニケーションが取れる人は、ごく一部のコミュニケーション上級者のみです。話しかけづらく、会話が続きにくいことが普通なのです。
懇親会のメリット
では、無理せず懇親会は欠席して勉強会だけ出席するのが正解なのか? それではもったいない、と私は考えます。主なメリットを3つ挙げてみましょう。
- お互いが興味のあるテーマで話し合える
- より理解を深めるために議論するもよし、詳しそうな人に質問するもよし
- 普段の仕事を自慢したり、悩みを相談したりできる
- 利害関係がないけど同じ業界、という人に一度にたくさん会える場ならでは
- 会おうと思っていない人に会える
- 誰が来るか分からない=新しい出会いがある、ということ
実際、私は15年以上いろんな勉強会とその懇親会に顔を出していますが、そこで出会った方々とお仕事ができたり、友達になれたりということが数多くあります。TIMINGの北村さんも、「100回のセミナーより1回の懇親会」とおっしゃっています。
我々はどうしているか
メリットは分かるし参加もしたいけど、やっぱりハードルが高い……という方のために、私が主宰しているクリエイティブコミュニティDISTで実践していることを紹介します。
初めて参加する人を1人にしない
よほどのコミュニケーション強者がいない限り、初めて同士の人たちだけで盛り上がるのは至難の業です。そこで、DISTでは1テーブルに必ずスタッフが1人座るようにしています。
話題のきっかけとして「スタッフをやられているんですか?」と聞いてくださる方は結構いらっしゃって、そこからスタッフが話し始めることで会話が広がっていく、というパターンは、お互いの取っかかりやすさ、話しやすさという点からもオススメです。
実は参加者同士のトラブル(誹謗中傷、喧嘩、ナンパなど)を防止する、という裏の狙いもあります。
フェア&フラット+リスペクト(2F1R)
まれにですが、参加者がスピーカーや主催者を必要以上にリスペクト(大先生のように扱う)したり、逆にスピーカーや主催者が参加者を下に見たり、というシーンに出くわすことがあります。
DISTでは、参加者、スピーカー、主催者、スタッフ、すべての立場の人たちがフェア(誰でもどの立場にもなれる)かつフラット(非権威主義)で、お互いに適切なリスペクトを持つことを大切にしています。
これによりスキルや経験の差に関わらず、誰もが気軽に参加できる懇親会を目指しています。
「初めまして」と「また会いましたね」を両方大切にする
コミュニティは一定の流動性がないと停滞してしまいます。いつも同じメンバーばかりが集まっても、初めてましての人が多すぎてもダメで、バランスが非常に重要になります。そのためにも、懇親会で初めて会う方、また会った方、どちらも両方を大事にしています。
幸いにも、DISTの懇親会では初めて参加される方が毎回3割程度いらっしゃいます。自分がそうだったので分かるのですが、初めて参加される方の多くは「1人ぼっち」です。ですが、直接お話しさせていただいた方からは、(ほぼ)100%「勇気を出して来て良かった!」という感想をいただいています。
懇親会はあなたの視点をアップデートする
旅行に行ったあとに普段の生活がすこし違って見える経験をしたことはないでしょうか。異なる価値観や文化に触れることで、自分が常識や当たり前だと思っていたことが、そうではないと気づき、視点が少し広がる感覚。
懇親会には、それと似たものがあると思っています。
普段の職場や仲間とは違う、新たな思考を取り入れることで、きっとよい視点のアップデートができるはずです。ぜひ、勇気を出して1歩踏み出してみてください。